下顎臼歯部少数歯欠損インプラント症例ケース02

右側下顎第1,2大臼歯の根尖性歯周炎、辺縁性歯周病による歯の温存不可能症例(60歳代 女性)

右側下顎第1、2大臼歯の動揺ならびに周囲よりの排膿。
右側大臼歯部の動揺と噛んだ時の痛みで十分に咀嚼ができず。食事が苦痛とのことであった。
上下の同時の治療をお話ししたが、ゆっくりとやっていきたいとの希望もあり、まず下顎をインプラントにすることにした。
インプラント補綴後、上顎の歯に痛みなどの症状が出ることも十分にお話しして、まず下からきっちりと治していきたいとのことであった。下顎にインプラント治療を行うことで咀嚼機能の回復ができ、喜んで頂けた。


LANDmarker(iCAT)の画像。右側下顎第2大臼歯(#47)部。
舌側への穿孔が心配な症例。皮質骨があるので大丈夫という意見もあるが、一歩間違えば重篤な事故が起こる可能性がある。
万全を期すためにもサージカルガイドが非常に有効である。
以前は、臼歯部はサージカルガイドを使用しにくかったが、最近ではサイドエントリーという横からドリルを入れられるタイプもあり問題なくガイド使用が可能になった。


 

LANDmarker(iCAT)の画像。右側下顎第1大臼歯(#46)部。
第2代臼歯部と同様、舌側への穿孔が心配である。
特にパノラマ画像だけではこのような骨形態の把握は難しいので、CT撮影は必須である。


LANDmarker(iCAT)にワックスアップを取り込み、アクセスホールの位置も確認。
トップダウントリートメントに問題がないことを確認。


LANDmarker的心ガイド(iCAT)を装着した所見、第2大臼歯の場合にはドリルが上顎の歯に当たるなどクリアランスの問題で、ドリルをスリーブにきちんと入れることができない場合がある。このような場合のためにサイドエントリーがあり、有用である。


本症例では、直径4.2mm/長さ8mmのインプラント2本埋入する計画とした。サーキュレーションメスはガイドにキーを入れることで直径3.4で行った。このことにより可動粘膜までの固有歯肉の幅が確保できる。


サーキュレーションメスによって、固有歯肉のインプラント埋入部位に粘膜の開創を行った。可動粘膜までの固有歯肉の幅が確保できている。


的心ガイド(iCAT)を用い、的心パイロットドリル step1 直径3.4mm用(京セラ)でインプラント窩の形成を行う。


的心ガイドドリル 2step 直径3.4mm用(京セラ)で拡大形成。ドリルにリング(矢印)をつける事で、深度調整を行っている。


的心ガイドドリル Step3 直径4.2mm用(京セラ)でインプラント窩最終形成。


Step3 直径4.2mm用の的心ドリルにて形成時。サイドエントリーでドリリングが行いやすい。ストッパーまできっちりと形成することで深度が確保できる。


インプラント埋入窩形成後、インプラントの埋入を行う。
インプラント埋入サイズ:FINESIA Bone Level HA Tapered type(京セラ)埋入サイズ直径4.2mm/長さ8mm ×2本


インプラント体の埋入:インプラント体がガイドに誘導されながら適切な位置・方向で埋入されているのがわかる。
ストッパーまで確実に入れることで計画通りの埋入深度を得ることができる。


インプラント埋入後の所見。歯肉縁下数ミリの部分でインプラント体が確認できる。


ヒーリングアバットメント装着後の所見。ヒーリングアバットメント(3mm)による止血効果も期待できる。


ヒーリングアバットメント装着後の所見。出血がほとんどないのがわかる。


埋入後、パノラマX-Pにて状況の確認を行った。予定された部位に埋入されている。


最終補綴物装着時の確認Dental X-P


最終補綴物装着時の口腔内所見。
右側で噛めなかったことから、治療後噛めるようになったと喜んでいただけた。


最終補綴物装着時の口腔内所見。

 

 

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