下顎多数歯欠損インプラント症例ケース02

右側下顎第2小臼歯ならびに第1大臼歯、左側第1、2小臼歯ならびに第1大臼歯の欠損症例 (50歳代 女性)

左側の臼歯が欠損していたが入れ歯はいやなので入れずに放置していた。その後、他院で右側臼歯部の抜歯を行い、臼歯部で噛むことができなくなったが、義歯はどうにも嫌で、インプラント治療を行いたいと当クリニックを受診した。

両側臼歯部が欠損しており、咀嚼機能の低下が認められた。

歯槽骨が上方部でかなり細くなっており、固有歯肉の問題と骨幅の問題があり、粘膜切開を行っての手術となることをお話しした。


LANDmarker(iCAT)の画像。補綴主導を意識し埋入位置を計画した。


LANDmarker(iCAT)による埋入シミュレーション画像。これはパノラミック断面のレイサム画像。

左側は神経の出口(オトガイ孔)に近く、注意が必要であることが分かる。


LANDmarker(iCAT)による埋入シミュレーション画像。右側下顎第1大臼歯部(#46)。


LANDmarker(iCAT)による埋入シミュレーション画像。右側下顎第2小臼歯部(#45)。

骨欠損があるのが診える。このような骨形状はパノラマだけでは診断が難しく、CT診断が必須である。

また上部構造の位置が不明な場合、インプラントを垂直に埋入する傾向にあるため上部構造の位置表示は重要である。


LANDmarker(iCAT)による埋入シミュレーション画像。左側下顎第1小臼歯(#34)。

右側下顎第2小臼歯部(#45)同様、上部構造の位置が不明な場合、埋入方向を誤り補綴が難しくなるリスクがある。


LANDmarker(iCAT)による埋入シミュレーション画像。左側下顎第2小臼歯部(#35)。

パノラマ画像では骨が上の方まであるように診えるが、実際は〇で囲ったような形状をしており、インプラント体のプラットフォームは下に位置することとなる。

インプラント体の長さを誤る可能性があるので注意が必要である。


LANDmarker(iCAT)による埋入シミュレーション画像。左側下顎第1大臼歯部(#36)。


Landmark Guide(iCAT)のマルチガイドを装着、2mmのガイドキーを装着して、ドリリングを行っている。(右側)


2mmのパイロットドリルにてドリリング時。粘膜の貫通と予定の位置まで骨のインプラント窩を形成している。


Landmark Guide(iCAT)のマルチガイドに3mmのガイドキーを装着し、3mmのパイロットドリルで、ドリリングを行っている。粘膜の貫通と予定の位置まで骨のインプラント窩を形成している。


左側臼歯部のドリリング。Landmark Guide(iCAT)のマルチガイドに2mmのガイドキーを装着し、2mmのパイロットドリルで、ドリリングを行っている。


左側臼歯部のドリリング。3mmのパイロットドリルで、ドリリングを行っている。


両側の粘膜切開、粘膜骨膜弁の作成後、各々のドリルにて通常通り、ドリリングを行い、その後、インプラントを埋入した。左側第1大臼歯部(#36)は、的心ガイド(iCAT)を用いてドリリングし、的心用のインプラント埋入ドライバーで埋入を行っている。マルチガイドの部分は、3mmのドリリングによるインプラント窩をFINESIA用ファイナルドリル(京セラ)で広げて、埋入した。


マルチガイドでのドリリング部では、3mmのドリリングによるインプラント窩をFINESIA用ファイナルドリル(京セラ)で広げ、そのインプラント窩に沿う形でインプラント体を埋入している。


左側でのインプラント埋入後の口腔内所見。

FINESIA Bone Level HA Tapered type(京セラ)直径3.7/長さ12mm(第1小臼歯#34)、直径3.7/長さ10mm(第2小臼歯#35) 、直径4.2/長さ8mm(第1大臼歯#36)の3本埋入している。歯槽提、歯槽骨の幅が少なく、頬側のインプラント体の周囲に骨を補填したほうがより確実に治療ができると考えた。


インプラント埋入後の所見。臼歯部頬側の骨が薄くなった部分に、インプラント埋入窩、形成時にドリルにより採取された自家骨の細粉骨(枠内)を、インプラント体の周囲に骨補填している。


インプラント埋入後、自家骨の骨補填後の所見、粘膜の切開により固有歯肉がインプラント周囲に確保できている。


両側下顎臼歯部に埋入を行い、ヒーリングアバットメントを付けた口腔内所見。出血などはほとんどない。

手術内容:右側第1大臼歯(#46)第2小臼歯(#45),左側第1小臼歯(#34),第2小臼歯(#35),第1大臼歯(#36) インプラント埋入術
埋入トルク:35N/cm(#46),35N/cm(#45),35N/cm(#34),35N/cm(#35),35N/cm(#36)
麻酔:笑気鎮静・モニター下
局所麻酔:2%キシロカイン(1/80,000Epi) 14.4ml
手術時間:1時間29分


埋入後、パノラマX-Pにて状況の確認を行った。予定された部位に埋入されている。


印象採得時の確認 パノラマl X-P


最終補綴時の確認 デンタル X-P


最終補綴物装着時の口腔内所見。

治療後噛めるようになったと喜んでいただけた。


最終補綴物装着時の口腔内所見。

術後。右側の第2大臼歯は抜歯して、第1大臼歯までを、しっかりと回復した。上部構造(歯の部分)を装着後は良く噛めて咀嚼機能も十分に回復でき、よく噛めると、喜んで頂きました。

 

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