自己研鑽と患者さんへの思いやり

ショートコラム 2009年 昭和大学インプラント勉強会【新谷主催】より

2009年度 昭和大学 顎口腔疾患制御外科学教室のテーマは【自己研鑽と患者さんへの思いやり】としました。

インプラント治療に対しての考え方は「インプラント治療は、きちんと治療ができるものが

すべき!誰にでもできるものではない。」という意見も「自己研鑽を積めば誰でもできるのが手術! 職人芸や一部の天才のものであってはならない。」という意見もある。

2016年の結論は「自分が自分の家族に自信をもってできるレベルまでの治療であれば自己研さんを積んだ術者がしてもよいが、その手技ができるということではなく、その手技によって生じるトラブルも自分で解決できるればるという意味である」とさせていただきたい。

 

以下のような話がある。

真実はいずれか?興味深い。

ある病院の口腔外科部長の話

私は、サイナスリフトをこのように行っています。

100例ほどやりましたが、1例でシュナイダ-膜に小さな穴が空きましたが、大きな問題にはなりませんでした。研修医にもやらせていますが、これこれ注意点を守ると95%以上、問題なく、シュナイダ-膜の縫合やメンブレンテクニックで十分対応できます。

ある開業医の先生の話(数年前)上記の口腔外科部長が出張手術で手術を行っている開業医さんに私(新谷)がサイナスリフトの手術に行った時の話

サイナスはやはり怖いので、インプラントで有名な大学の先生やセミナ-をたくさんやっている先生に来てもらいました。かれこれ、5名の先生に来ていただいて手術を行っていただきましたが、シュナイダ-膜を破らずに施術したのを始めて見ました。

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多くの若いやる気のある歯科医師の先生にお話ししたいのは、サイナスリフトを含め上顎洞へのアプローチは禁忌だった時代があり、社団法人日本口腔外科学会の認定医、指導医の申請のための手術難易度でも中等度から高度の手術手技に分類されるのです。自分の独学でできる手術ではありません。それを十分に理解して行ってください。

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