顎変形症手術のコツ(手術記録形式)

十分に開口させ粘膜切開部と骨切予定部に充分に浸潤麻酔(片側で約8.0ml)を行い,上顎咬合平面の高さから下顎枝前縁,外斜線,有歯部では,歯肉縁から約6-8mm離し,第一大臼歯近心に到る粘膜切開を加え,粘膜下で骨膜に垂直に骨膜切開を加えた。この際、上方では、ステノン管の開口部の1.5cmほど後方とした。

上顎咬合面から、第2大臼歯遠心部までは、粘膜切開を加え、有歯部では、骨膜まで一気に切開を行い、同部を外側に剥離し、サージビームリトタクターをかけ、電気メスも併用しながら、上方に向かって下顎枝前縁に骨膜にまで及ぶ切開を加えていった。

 

上顎咬合面から、第2大臼歯遠心部までは、粘膜切開を加え、有歯部では、骨膜まで一気に切開を行い、同部を外側に剥離し、サージビームリトタクターをかけ、電気メスも併用しながら、上方に向かって下顎枝前縁に骨膜にまで及ぶ切開を加えていった。

Swallow tail Hakenをかけ側頭筋の付着部を電気メスにてcutting しながら、筋突起上方へ向け剥離し側頭筋腱を筋突起より十分に剥離した。(筋突起の先端を確認)

骨膜剥離子を用い、頬側の粘膜骨膜弁を下顎下縁および下顎枝後縁まで剥離した。Progenie Haken(サージビームリトタクター)を頬側骨膜下に挿入さらに十分に下顎下縁を剥離した。

 

Swallow tail Hakenをかけ側頭筋の付着部を電気メスにてcutting しながら、筋突起上方へ向け剥離し側頭筋腱を筋突起より十分に剥離した。(筋突起の先端を確認)

骨膜剥離子を用い、頬側の粘膜骨膜弁を下顎下縁および下顎枝後縁まで剥離した。Progenie Haken(サージビームリトタクター)を頬側骨膜下に挿入さらに十分に下顎下縁を剥離した。

 

Swallow tail Hakenをかけ側頭筋の付着部を電気メスにてcutting しながら、筋突起上方へ向け剥離し側頭筋腱を筋突起より十分に剥離した。(筋突起の先端を確認)

筋突起上方部から、後上方へ剥離し下顎切痕を確認した後,そのまま関節突起基部において後方へ下顎後縁に到るまで剥離。剥離子を内側に倒しつつ骨膜を下方に剥離し下顎孔を確認した。

筋突起上方部から、後上方へ剥離し下顎切痕を確認した後,そのまま関節突起基部において後方へ下顎後縁に到るまで剥離。剥離子を内側に倒しつつ骨膜を下方に剥離し下顎孔を確認した。

顎神経血管束を避けるようにProgenie Hakenを下顎枝後縁に掛け内側の骨切部を充分に明視野下に置く。下顎孔と下顎切痕のほぼ中間部においてリンデマンバーを用いて下顎枝後縁まで下顎咬合平面に水平に溝を入れた。(このとき決して後ろ下がりにならないように注意!!)

第2大臼歯遠心頬側において咬合平面に対して約45°の角度(下顎角へ)で下顎下縁までリンデマンバーで皮質骨に溝を入れる。

この2つの溝をつなぐように下顎枝前縁から約3mm内側にリンデマンバー にてガイドグルーブを入れた後,約5mmの深さリンデマンバー を用いて連続させ皮質骨の骨切を行った。左側においても同様の操作を行った。

 

【顎関節位置の決定】下顎骨を咬合状態にし、下顎位置決め用のメルクマールを切除する皮質骨の範囲をさけてやや上方に下顎枝前縁に付与したあと、同部と小臼歯部分のブラケットの位置を計測した。

下顎枝前縁の皮質骨切離部に両刃ノミを挿入し槌打し下顎矢状分割を行った。下顎骨体が完全に遊離していることを授動させ確認する。

スプリントの位置にあわせ、内側骨片を移動させ、リガッチャーワイヤーにて顎間固定を行った。この位置で、外側の余剰な骨をリンデマンバーにて除去し、内側骨片との位置関係を確認した。

頬部皮膚に約6mmの皮切を加え下顎枝外側に至るよう鈍的に貫通させトロカーをセットし、外側骨片を計測した位置に戻し,内側骨片とミニプレートにて固定した。この時点で、右側においては外側骨片の前方突出部をラウンドバーにて削除した。顎間固定を解除して顎開閉運動をさせ問題ないことを確認後、創腔を生食にて良く洗浄した後,下顎頬側骨膜下にJ-Vacを留置し粘膜骨膜弁を復し3-0絹糸にて縫合,頬部のトロカー使用部を5-0 ナイロン糸にて縫合し手術を終了した。

 

 

画像引用元:Surgical correction of dentofacial deformities, 1980
出版 Saunders William H. Bell, William R. Proffit, Raymond P. White

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