基礎歯科学
ナノテクノロジーと歯科医療
はじめにナノサイエンス/ナノテクノロジーはナノメーター(10-9m)スケールの物質を扱うサイエンス/テクノロジーである。1 nm はほぼ DNA のサイズであり、10μm スケールの細胞よりはるかに小さい領域、特に 1-100 nm …
口腔がん診断の最前線
はじめに口腔がんに限らずがんの治療成績の向上には早期発見早期治療が重要なことは言うまでもありません。がんの早期発見にはPET-CTなどの画像診断を含む人間ドックなどの検診が重要ですが、被ばくなどの問題からも毎月、検診を受けることはできま…
骨造成に使用する骨補てん剤
サイナスリフトなどの骨造成にどのような骨補てん材を用いるかは十分な知識と常に科学的根拠を持った判断を求められる事象である。漫然と新しい材料に飛びついたり、家族に対して選択しないであろう他家骨を十分な理解、説明もなしに患者さんに使用し…
今後の骨造成の展望(2016)
2016年に東京医科歯科大学から発表された手術不要の注射による顎骨造成法に関する研究は、骨造成の新しい展開であると考えます。従来の骨形成因子 BMP-2にOP3-4( 破骨細胞分化因子 RANKL の作用を阻害)を合わせて骨造成が著…
ナノテクノロジーとドラッグデリバリーシステム(DDS)
ナノテクノロジーと歯科医療はじめにナノサイエンス/ナノテクノロジーはナノメーター(10-9m)スケールの物質を扱うサイエンス/テクノロジーである。1 nm はほぼ DNA のサイズであり、10μm スケールの細胞よりはるかに小さい…
Osseointegration・オステオインテグレ-ションとは
Osseointegrationとは光学顕微鏡レベルでインプラント表面と骨組織間の結合を示す。酸化チタンの表面にタンパク質がつき、そこにコラーゲンが結びつくことで結合している状態を示す。オステオインテグレ-ションは1940年 Bot…
外科治療のための基本手術器具とその使い方
インプラント治療は外科治療でもあり、3Dインプラントテクノロジ-では、メスや剥離子や縫合を必要としない。しかし、骨造成や可動粘膜がインプラント周囲に存在することによってインプラントの予後が危惧される場合には粘膜を切開する必要がある。その点で…