インプラント
即時埋入、即時負荷に関する考察
抜歯を余儀なくされた歯牙に対して、即座にインプラント治療を行いできるだけ早くその歯の代わりになるインプラント治療を行いたいのが患者さんの希望であろう。患者さんの満足、患者さんのニーズの高まりから、歯科医の方としても抜歯即時埋入・早期埋入・早…
今後の骨造成の展望(2016)
2016年に東京医科歯科大学から発表された手術不要の注射による顎骨造成法に関する研究は、骨造成の新しい展開であると考えます。従来の骨形成因子 BMP-2にOP3-4( 破骨細胞分化因子 RANKL の作用を阻害)を合わせて骨造成が著…
サイナスリフト(基本)
サイナスリフトの適応上顎臼歯部のインプラント埋入手術において上顎洞までの距離がない場合には一般に上顎洞挙上術が行われる。教科書的には、下記に示すように歯槽頂から洞底までの距離が7~10mmの場合には、インプラント埋入形成窩から骨(人工骨…
インプラント治療の成功基準の歴史的背景
インプラント成功基準に関するガイドラインが以前より世界の会議で話し合われてきた。その、国際的成功基準を時代別に示すと以下のようになる。1988年のトロント会議は、世界中の著名なインプラントをする医師・歯科医師が集まってコンセンサスレ…
インプラント治療における骨造成(基本)
インプラントは顎骨に埋入するものでありできれば周囲に最低でも2mm以上の骨があることが望まれる。その点から、インプラントの長期予後のためにはインプラント周囲に骨を造成するほうが良い場合や、骨造成なしではインプラントが埋入できない症例…
インプラント治療における顎骨シミュレーション
インプラント治療において、顎骨の形態評価は、口腔内模型、エックス線画像あるいはCT画像などを用いて行われるが、これらの情報から顎骨形態を立体的にイメージし、インプラントの埋入方向や骨造成量などを正確に診断することは困難ともいえる。通常のイン…
GBR・GTR
GBR=Guided Bone Regeneration GTR=Guided Tissue Regenerationインプラント治療が導入された当初はインプラント生存率を確実にするためインプラント周囲に骨が十分にあることが必要条…
All-on-4の治療の流れ
All-on-4の治療の流れ 適切なインプラント埋入切開してフラップを剥離したら、φ2mmのツイストドリルで正中線に深さ10mmまでドリリングし、正中の骨形成部にオールオン4ガイドを挿入する。このガイドによって、インプラントの正し…
All-on-4コンセプトについて
All-on-4コンセプトに対する私信All-on-4 は、無歯顎の患者さんに対して少数のインプラント埋入により全顎的な補綴を行うという画期的なコンセプトの治療法であることは言うまでもなく、日本でも1大ブームを作ったと言える。しかし、医…
インプラントを埋入する時期
インプラント手術における1回法と2回法インプラントの埋入をいつ行うかに関しては、抜歯窩周囲の骨の状態、抜歯窩内の状態。歯槽粘膜の状態などを加味して決定される。この時に歯科医療従事者は、様々な要因を考慮しないといけない。抜歯後の治…
インプラント体について
1.チタンとチタン製インプラントの歴史インプラント体の骨への結合はチタン金属が重要な役目をする。そのチタンは壷に付いていた砂鉄からみつかった。チタンとチタン合金は歯科と整形外科で長い間使われてきた。チタンの優れた生体適合性は確認されてい…